人的資本経営の推進と普及を目的とする一般社団法人人的資本経営推進協会は、2023年6月29日（木）にオンラインセミナーVol.2 討論シリーズ 〜 人的資本経営の目標や計画、開示内容はこのように決めている 〜を開催しました。
本セミナーでは、企業による具体的な取組み事例、また投資家との対話を通じて、各企業が人的資本経営を推進するに当たっての取り組みのヒントを模索します。オンラインセミナー及び企業と投資家交流会のシリーズで、全3回の開催予定で、今回はその2回目でした。
会場は完全招待制で開催し、企業CHROらが参加。また、オンラインでは80名程度のお申し込みがありました。
冒頭は、人的資本経営推進協会 代表理事 / 株式会社ZENKIGEN 代表取締役CEO 野澤 比日樹より、設立の趣旨・本会の趣旨を説明。秋開催予定のカンファレンスについても触れました（※）。
※カンファレンスは決定次第、ご案内いたします。いち早く情報を手に入れたい方は、賛同会員（無料・不定期配信）にお申し込みください。
登壇者は、株式会社商船三井 取締役 毛呂 准子氏、SCSK株式会社 取締役 執行役員 副社長 福永 哲弥氏。モデレータは、当団体の代表理事であり株式会社リクシス 代表取締役社長 / 株式会社チェンジウェーブ 代表取締役社長 佐々木 裕子が務めました。
毛呂氏・福永氏には、企業経営者としてのお立場から、人的資本経営に向けた目標や計画開示内容について、ゴールをどこにおきプロセスを回されているかを、各企業の経営戦略と紐づく形でお話しいただきました。
まずは毛呂氏より、商船三井グループの新中期経営計画と連動した人財計画策定の紹介があり、加えて「人的資本開示に向けた取り組み」をお話しいただきました。人的資本開示においては、グローバルを含めた連結グループ全体での定義の整理など、現在、”基盤整備”に取り組んでいるとのことでした。
商船三井の人的資本のストーリーとしては、長年の課題でもある”グローバル人材の育成”がキーワードとのこと。また、海外の地域組織を含めたグループ全体の人的資本に関する全般政策の企画立案・実施に対する指導・助言等の業務を担当するために、日本語名を持たない人事部（Human Capital Strategy Division）を新たに設置したと言ったお話も、ディスカッションを通して毛呂氏から紹介されました。
また、福永氏からも、SCSKの「人的資本経営」の取り組みについて、経営計画全体像・経営理念からの、SCSKの人的資本施策の変遷と今後の取り組み、さらには「人材価値最大化の基本サイクル」などを説明いただきました。なお、SCSKは、健康経営銘柄に 9 年連続で選定されている会社です（9年連続選定は、回答企業 3,169 社のうち 1 社のみ）。
人的資本の開示要請に関しては、情報サービス企業において人的資本施策・人材戦略は事業戦略・競争戦略そのものであるため開示に馴染むものなのか、また、事業や企業文化の大変革期にあるため戦略＝人的資本施策の変化が激しいため静態的な説明が難しい、といった問題提起がありました。
今回、元CHRO・元CFOというそれぞれのお立場から、人的資本の開示を実践していくうえで重要な論点だと思われること等について本音ベースかつ具体例で共有頂きました。
質疑応答では、会場に加えオンラインからも質問を受け付けました。人的資本経営に関する本質的な質問から、実務レベルの質問まで、数多くの質問が飛び交い、熱量の高い場となりました。
その後、会場限定で、登壇者を中心に懇親会を行いました。
人的資本経営推進協会 代表理事 / 株式会社ストリートスマート 代表取締役 松林 大輔より閉会の挨拶をさせていただき、本イベントは終了しました。
| 開催日時 | 2023年6月29日（木）15:00-17:10 |
|---|---|
| 会場 | SOIL -Shibuya Open Innovation Lab 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1丁目13-9 渋谷たくぎんビル7階 |
| 開催形式 | 会場参加・オンラインのハイブリッド形式 |
| 参加対象者 |
会場参加：企業CHRO、投資家、協力企業（HR企業、メディア）限定20名 オンライン：事業企画、経営企画、人事担当者など |
| 参加費 | 無料 |
毛呂 准子 氏
株式会社商船三井 取締役
福永 哲弥 氏
SCSK株式会社 取締役 執行役員 副社長
佐々木 裕子
株式会社リクシス 代表取締役社長 / 株式会社チェンジウェーブ 代表取締役社長
一般社団法人人的資本経営推進協会 代表理事
一般社団法人 人的資本経営推進協会は2022年10月に設立。半月が過ぎようとしています。プレスリリースや1月に開催しました設立キックオフイベントを経て、団体への参画などのお問合せを多数いただくようになりました。そこでこの度、「賛同会員」を募集する運びとなりましたことお知らせします。
などをいち早くお届けします。
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